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一つのシステムには複数のICや回路が配置され、システムが安定して動作するためには、それぞれに供給する電源のシーケンスを設定する必要があります。LDOレギュレーターのVOUT端子には出力電圧の平滑化のために比較的大きな容量を持つコンデンサーが接続されます。このため、LDOレギュレーターがオフするとVOUT端子の平滑用コンデンサーには電圧が充電された状態が保持され、後段のICや回路の消費電流で放電時間が決定します。このような場合、システムとして必要な電源シーケンスを設定することが難しくなります。オートディスチャージ(出力ディスチャージ)機能は、LDOレギュレーターがオフするとVOUT端子とGND端子間のN-ch MOSFETを介してコンデンサーに充電された電荷を急速に放電させることで電源シーケンスの設定を容易にします。
オートディスチャージ機能については次のリンク先にも説明が記載されていますのでご参照ください。
アプリケーションノート 「ロードロップアウト レギュレーターIC(LDO)の基礎」
FAQ 「LDOを使用した回路で、負荷となるICの電源シーケンスを設定するため、出力電圧を速く0Vにするためには、どうすれば良いですか?」
オートディスチャージ機能を内蔵したLDOレギュレーターのラインアップは下記のパラメトリックサーチから検索することができます。