バススイッチがこれらの通信規格をサポートするためには、規格の通信速度に対して十分な高周波特性を有している必要があります。東芝ではTDS4A212MX、TDS4B212MXがこれらの規格をサポートしています。
TDS4A212MX、TDS4B212MXはどちらもPCIe®*1Gen 5.0、PCIe®*1Gen 4.0、Thunderbolt™*24、USB4®*3をサポートしているおり、異なるピン配置を持つ、同一機能、同一パッケージで展開しています。
項目 | TDS4A212MX | TDS4B212MX |
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動作電源電圧 | 1.6~3.6V | |
-3dB バンド幅 | 26.2GHz | 27.5GHz |
差動挿入損失@10GHz | -1.9dB | -1.4dB |
差動反射損失@10GHz | -18dB | -16dB |
差動オフ・アイソレーション@10GHz | -11dB | -14dB |
差動クロストーク@10GHz | -30dB | -36dB |
それぞれのピン配置の特長を以下で説明します。
TDS4A212MXは、入力差動ペア信号の位置関係を保ったまま、出力することができるピン配置となっています。そのため、図-2のようなシステムの配置の場合、配線をクロスさせないレイアウトが可能となります。
TDS4B212MXは、製品内部の配線が短く、信号の減衰を抑制したピン配置となっています。そのため、TDS4A212MXと比較して高い高周波特性を有しています。
本製品のSパラメータ、PCIe®5信号を使用したアイパターン評価結果は下記の技術記事、アプリケーションノートをご参照ください。
技術記事: PCIe® Gen 5.0、USB4® の高速デジタル信号に対応したバススイッチ
アプリケーションノート: 高速差動インターフェース用32Gbps MUX/DEMUX バススイッチ (PDF: 2.1MB)
以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。
*1: PCIe®は、PCI-SIGの商標です。
*2: Thunderbolt™は、Intel Corporationまたはその子会社の商標です。
*3: USB4®は、USB Implementers Forumの商標です。