ほとんどの場合、入力にシュミットトリガー機能を持った製品を入れる対策が有効です。入力にシュミットトリガー機能がない製品では、スルーレートの低い信号によりチャタリングが発生することがあります。
シュミットトリガー機能は、入力の“H”レベルしきい値電圧 VP と“L”レベルしきい値電圧 VN の間にヒステリシス電圧 VH を持つ機能です。このため、入力が例えば “L”から “H”に移行時に信号にノイズが入ってもVPの電圧を超えなければ ”H” にはなりません。また、いったん “H” になった後に、電圧が多少下がってもVN以下にならなければ “H” を維持します。このようにスルーレートの低い信号(入力上昇/下降時間が遅い信号 スロー入力とも呼ばれます)信号で問題となるチャタリングは発生し難くなります。(図-1 シュミットインバーターの例を参照)
以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。