3-2-3. 組み合わせ論理回路(シュミットトリガー)

シュミットトリガー
(例:VHC14)

シュミットトリガーは、入力しきい値電圧にヒステリシスを持つ構造のことです。
入力しきい値電圧にヒステリシスを持つシュミットインバーターの入出力波形を下図に示します。
入力しきい値電圧にヒステリシスを持つ製品は、入力電圧を上げていくときのしきい値(VP)と、入力電圧を下げていくときのしきい値(VN)が異なります。入力しきい値電圧にヒステリシス(VH)を持たせることで、立ち上がり、立ち下がり時間の遅い信号が入力されても出力は安定します。また、このときノイズが重畳している入力信号や、ノイズによって電源電圧やGNDが揺れる場合でも、ヒステリシス幅を超えなければ、出力は変化しません。

シュミットインバーター
シュミットインバーター
シュミットインバーターの入出力波形
シュミットインバーターの入出力波形

3章 CMOSロジックICの基本回路

3-1. CMOSロジックICの基本回路
3-2-1. 組み合わせ論理回路(インバーター、バッファー)
3-2-2. 組み合わせ論理回路(双方向バスバッファー)
3-2-4. 組み合わせ論理回路(デコーダー)
3-2-5. 組み合わせ論理回路(マルチプレクサー)
3-2-6. 組み合わせ論理回路(アナログマルチプレクサー/デマルチプレクサー)
3-2-7. 組み合わせ論理回路(アナログスイッチ)
3-3-1. 順序論理回路(ラッチ)
3-3-2. 順序論理回路(フリップフロップ)
3-3-3. 順序論理回路(カウンター)
3-3-4. 順序論理回路(シフトレジスター)

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