カウンター
(例:74VHC393、74VHC161)
カウンターは、入力されたクロック(CK)に従ってアップカウンター(加算)やダウンカウンター(減算)を行います。4bitカウンターは16まで、8ビットカウンターは256まで、14ビットカウンターは16384までカウントできます。内部保持信号を初期化できるCLR付きの製品もあります。
カウンターはデジタルタイマー、計算機、ストップウォッチなどさまざまな機器に組み込まれています。
カウンターには、CK非同期式(リップルキャリー方式)と、CK同期式(パラレルキャリー方式)があります。CK非同期式は、一段の伝搬遅延時間をtpdとすると、n段目の伝搬遅延時間はn×tpdとなり、大きく遅延します。出力信号を使って論理を組む場合は、その出力にハザードが発生することがありますので注意が必要です。
74VHC393(4bitカウンター)
CK非同期式:リップルキャリー方式
74VHC161(4bitカウンター) 論理回路図
CK同期式:パラレルキャリー方式
タイミングチャート:CK同期式(パラレルキャリー方式)の代表品種のTDを抜粋します。CK信号の立ち上がりで、1ビットずつカウントアップする同期式カウンターです。