バススイッチはどのように選択すればよいですか?

扱う信号の通信速度や通信規格から、表1を参考に汎用バススイッチか、高速バススイッチを選択してください。

選択のステップを(1)~(3)で説明します。

(1)スイッチングしたい信号の通信速度や通信規格から、汎用バススイッチか、高速バススイッチか選択します。(表1)

表-1 バススイッチのカテゴリー
カテゴリー 通信速度 規格例
汎用バススイッチ 200 Mbps
200 Mbps
(使用環境による)
I2C
高速バススイッチ 480 Mbps USB 2.0
2.5 Gbps PCIeTM Gen. 1.1
3 Gbps SATA 2.0
3 Gbps SAS 1.0
3.4 Gbps HDMI 1.4
5 Gbps USB 3.0
5 Gbps PCIeTM Gen. 2.0
5.4 Gbps

DisplayportTM 1.2

6 Gbps SATA 3.0
6 Gbps SAS 2.0
8 Gbps PCIeTM Gen.3.0
10 Gbps USB 3.1

(2)汎用バススイッチの場合
まず単一電源(低電圧、5 V系)か電圧変換(レベルシフト)目的の2電源レベルシフトタイプなのかを選択します。
その後は、スイッチ構成(SPST、SPDTなど)、電源電圧、ビット数を選択することで、使用するアプリケーションに合ったバススイッチを選択することができます。 

表-2 汎用バススイッチの選択方法
カテゴリー VCC (V) 回路構成 回路数
(チャネル数)
シリーズ
低電圧 1.65~3.6 SPST 1 TC7SBL シリーズ
2 TC7WBL シリーズ
4 TC7MBL シリーズ
SPDT 4 TC7MBL シリーズ
SP4T 2 TC7MBL シリーズ
5 V系 1.65~5.5 SPST 1 TC7SB シリーズ
2 TC7WB シリーズ
SPDT 1 TC7SB シリーズ
2電源
レベルシフト

VCCA
1.65~5.0

VCCB
2.3~5.5
SPST 1 TC7SPB シリーズ
2 TC7WPB シリーズ
4 TC7QPB シリーズ
8 TC7MPB シリーズ
SPDT 2 TC7MPB シリーズ

(3)高速バススイッチの選択方法
通信速度、通信規格、回路構成、回路数から、使用するアプリケーションに合ったバススイッチを選択することができます。
信号を切り替えるSPDTが主に使用されています。

表-3 高速バススイッチの選択方法
通信速度 規格例 回路構成 回路数 シリーズ名称
480 Mbps USB 2.0 SPDT 2 TC7USB シリーズ
2.5 Gbps PCIeTM Gen. 1.1
3 Gbps SATA 2.0
3 Gbps SAS 1.0
3.4 Gbps HDMI 1.4
5 Gbps USB 3.0 SPDT 2 TC7PCI シリーズ
5 Gbps PCIeTM Gen. 2.0
5.4 Gbps

DisplayportTM 1.2

6 Gbps SATA 3.0
6 Gbps SAS 2.0
8 Gbps PCIeTM Gen.3.0
10 Gbps USB 3.1

関連リンク

以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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