電圧レベル変換IC(レベルシフター)にはどのようなものがありますか?

ロジック信号の電圧レベル変換できるICには、汎用ロジックIC(トレラント機能付きやTTL入力)や電圧レベル変換専用の2電源レベルシフターIC(バッファータイプ、バススイッチタイプ)があります。(表-1)

おのおのについて簡単に説明します。

  1. 汎用ロジックIC(トレラント機能付きやTTL入力)、レベルシフター(1電源)(図1) 
    汎用ロジックICでの電圧レベル変換は、トレラント機能を持つ素子を利用してレベルダウン(降圧)や、TTL入力の素子を使用してレベルアップ(昇圧)が可能です。なお、レベルシフター(1電源)はTTL入力とトレラント機能のどちらも有しています。この素子では昇圧・降圧とも可能です。
  2. 2電源レベルシフターIC(バッファータイプ)(図2)
    バッファータイプはバッファーを介して出力するので、駆動能力があります。
  3. 2電源レベルシフターIC(バススイッチタイプ)(図3)
    バススイッチタイプはプルアップ抵抗を用いて電圧レベル変換します。この製品はオン時にスイッチの端子間が低抵抗で短絡されている状態なので駆動能力はありませんが高速です。

レベルシフターの選択については下記アプリケーションノートを参照ください。
→ レベルシフター(電圧変換ロジック IC)の選択方法(PDF:3.04MB)

表-1 汎用ロジックICを用いた電圧変換方法
 

Supply Voltage

Circuit Type

Up
Translation

Down
Translation

図1

Single Supply

Buffer


(TTL-Input : 3.3 V→5 V)

(Tolerant : 5 V→3.3 V)

図2

Dual Supply

Buffer

(VCCA → VCCB)

(VCCB → VCCA)

図3

Dual Supply

SW

(VCCA → VCCB)

(VCCB → VCCA)

図-1 汎用ロジックIC(入力トレラントやTTL入力)、レベルシフター (1電源タイプ)
図-1 汎用ロジックIC(入力トレラントやTTL入力)、レベルシフター (1電源タイプ)

*1 :VCXシリーズは低電圧システム(3.6 V以下)での使用を想定したデバイスのため、3.3 V→1.8 Vの降圧変換が可能です。

図-2 2電源レベルシフター(バッファータイプ)
図-2 2電源レベルシフター(バッファータイプ)
図-3 2電源レベルシフター(バススイッチタイプ)
図-3 2電源レベルシフター(バススイッチタイプ)

関連リンク

以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

FAQ

製品リスト

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