3相AC400 V入力対応PFC電源リファレンスデザイン

第2世代SiC MOSFET採用により電源システムの効率を向上
3相AC400V入力対応PFC電源リファレンスデザイン

このリファレンスデザインは3相AC電源を入力し、1200 V耐圧の第2世代SiC MOSFETをスイッチング素子として採用して各相を直接スイッチングする3相トーテムポール構成で、DC750 V出力で4000 Wの電力を供給できます。97 %以上の電力変換効率と、0.99以上の力率を実現しています。電気自動車(EV)充電システムなどの高電力コンバーターのPFC部(ゲート駆動回路、センサー回路、出力パワースイッチ)向けのリファレンスデザインとしてご使用いただけます。

特長/仕様

特長 仕様
特長 仕様
特長 仕様

特長

  • 各相をダイレクトにスイッチングする3相トーテムポール構成でブリッジレスを実現
  • パワースイッチにSiC MOSFETを採用し、高い電力変換効率を実現
  • スイッチング速度を調整可能なゲート駆動回路により、トレードオフである効率とEMIの最適化が可能

仕様

  • 入力電圧:3相AC 312 ~ 528 V
  • 出力電圧:DC 750 V
  • 出力電力:4.0kW

アプリケーション例

電気自動車(EV)用充電システムの例

電気自動車(EV)用充電システムの例

このリファレンスデザインを利用した、アプリケーション例を示します。3相AC400 VをPFC電源により高効率にDCに変換し、双方向DC-DCとの組み合わせにより、双方向充電を実現するシステムイメージです。

3相AC400 Vを入力電源として使用するには、AC-DC変換のためのPFC電源、PFCのDC出力からEVバッテリー充電回路に低損失に電力を供給する絶縁型高効率DC-DCコンバーターが必要になります。さらに、EVバッテリーのEV以外への電力供給源としての活用や、外部バッテリーと組み合わせたシステム構築を想定した場合、双方向DC-DCコンバーターが有用です。

このアプリケーション例は、3相AC400 Vからの大電力を効率よくAC-DC変換するPFC電源と、高効率かつ双方向動作が可能な絶縁型DC-DCコンバーターの組み合わせによって、低損失な高速EV充電スタンド普及の促進を意図したものです。

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