スタンダードデジタルアイソレーター「DCL54x01」のインパルス電圧耐性は?

インパルス試験電圧波形
インパルス試験電圧波形

産業用途に代表されるインバーターシステムは、国際規格IEC 61800-5-1 「Adjustable speed electrical power drive system – Safety requirements」[注1] で絶縁に関する指標が定義されています。産業用汎用インバーターはシステム電圧200V~600Vが主体です。600V系システムを考慮した場合、過電圧カテゴリーをⅢ [注2] とした際に必要とされるインパルス電圧は6kVですが、強化絶縁を設計するには1クラス上の8kVが要求されます。

DCL54x01シリーズは、VDE V 0884-11規格の最大動作絶縁電圧VIORM=1.0kVrmsに対する強化絶縁で申請しています [注3]。当規格の強化絶縁に必要とされるインパルス電圧は12.8kV [注4] であり、この要求電圧に見合う耐性を製品設計に盛り込んでいます。したがって、産業用途で汎用的に使用される範囲には十分なインパルス電圧耐性を持っています。

[注1] 規格内容につきましては規格書を購入しご確認ください。

[注2] アプリケーションノート フォトカプラーの安全規格 (1.09MB) をご参照ください。

[注3] 2023年3月現在、DCL541L01, DCL541H01, DCL542L01, DCL542H01 は認定ワーク中。

[注4] 最大動作絶縁電圧VIORM=1.0kVrms、過電圧カテゴリーⅢに対応するインパルス電圧は8kVとなります。強化絶縁の場合、VDE V 0884-11はインパルス電圧に対し1.6倍の安全係数が要求されるため、1.6×8kV=12.8kVが必要となります。

スタンダードデジタルアイソレーター

関連情報

ご検討の方へ

技術的なお問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせ

よくあるお問い合わせ

FAQ

ご購入、サンプルに関するお問い合わせ

オンラインディストリビューター在庫検索&Web少量購入

オンラインディストリビューターが保有する東芝製品の在庫照会および購入が行えるサービスです。

検索キーワード:

外部ウェブサイトについて
ここから先は、東芝デバイス&ストレージ株式会社およびその関係会社(以下、総称して「当社」 といいます。)の販売代理店様のウェブサイト(以下、「第三者ウェブサイト」といいます。)になります。第三者ウェブサイトを通したお取引は、各販売代理店様が定める取引条件に従っていただくことになりますのでご了承ください。本ウェブサイトからリンクしている第三者ウェブサイトは、それらを運営する各販売代理店様がその責任において管理するものであり、当社の管理下にはありません。本ウェブサイトとリンクしている事実をもって、当社が第三者ウェブサイトの内容を推奨していることを意味するものではありません。また、当社は第三者ウェブサイトの内容及びそれを通したお取引についていかなる責任も負うものではありませんので、お客様ご自身の責任でご利用ください。