正弦波駆動で始動させるには

これは、「正弦波駆動で始動させるには」を説明した図です。

ブラシレスモーターは同期モーターです。しかし、AC商用交流電源ではモーターの始動が出来ません。始動時には停止しているローターが周波数に追従しないためです。
そのためモーターを始動するときには、位置のフィードバックによる加速動作が必要になります。

  • (1) ローターの位置を検出します。
  • (2) ローター位置に合わせたゆっくりな正弦波電圧をコイルに加えます。
  • (3) 電圧を徐々に上げながら回転させます。
  • (4) 位置検出センサーのタイミングに合わせ正弦波の周期を制御します。
  • (5) ある程度回転していれば、目標速度まで加速させる定常運転を開始します。

定常運転では、常に目標速度のズレを検出しフィードバックをかけることで、負荷の変動に対して速度を維持することが出来ます。

※AC商用交流電源を使った同期モーターでは、低速動作で負荷がない場合そのまま始動できることもあります。

第4章 モーターを動かしてみよう

矩形波駆動の構成
矩形波駆動で始動させるには
矩形波駆動で回すには
正弦波駆動の構成
正弦波駆動で回すには
速度を変えるには
速度シーケンス