電源ICの種類

電源ICとしては(1)リニアー型、(2)スイッチング型があげられます。回路設計者は、これら電源ICを適切に選択し適切な場所に配置することで、機器のパフォーマンスを最大限に引き出しています。

Linear type

LDOや3端子レギュレーターに代表されるシリーズレギュレーターシャントレギュレーターがあります。外付け部品が少なく安価で低ノイズ・高精度のローカル電源を手軽に作り出すことが可能です。ただし、損失が大きく(効率が悪い)、また降圧しかできません。シャントレギュレーターは効率が特に悪く、最近は使用されない傾向にあります。

シリーズレギュレーター
シリーズレギュレーター
シャントレギュレーター
シャントレギュレーター
Switching  type

一般的にDC/DCコンバーターと呼ばれます。回路構成によって昇圧・降圧のどちらも可能です。損失が少ない(高効率)ですが、コイルなどの外付け部品が必要であり、回路規模が大きく高価となります。直流電圧をスイッチング(~1MHz)して平滑し 所望の直流電圧を生成するので、スイッチングノイズが重畳しノイズが大きくなります。
当社ではICの品種は限られていますが、DC/DCコンバーター用途で用いられるMOSFETは多品種展開しています。

降圧
降圧
昇圧
昇圧

第4章 パワーマネージメント用IC

パワーマネージメント用IC
機器の電源構成例
POL用電源IC
リニアーレギュレーター
スイッチングレギュレーター
LDOの機能
ロードスイッチIC
ロードスイッチICの機能

関連情報