CPUの全体構成:PSW(フラグ)

これは、「演算結果の状態を格納するPSW」を説明した図です。
演算結果の状態を格納するPSW

命令の実行後、メモリーの内容や演算の結果の状態を示すものがフラグです。そのフラグが集められたものがPSWです。

これは、「PSWに書き込まれる演算結果の内容」を説明した図です。
PSWに書き込まれる演算結果の内容

右図はAレジスター(00111110)とBレジスター(11100000)の加算を実行した例です。
演算結果、(100011110)はAレジスターに格納されます。しかし、Aレジスターは8ビットしか格納できないため、キャリーフラグに“1”がセットされ桁上がりを起こしたことを情報として残します。Aレジスターには最上位桁の1を除く(00011110)が演算結果として格納されます。
例えば演算結果が(100000000)となった場合は、キャリーフラグに1がセットされ、更にAレジスターには(00000000)が格納されるため、ゼロフラグに1がセットされます。

第4章 東芝マイコン コア例 (TLCS-870/C1)

CPUの全体構成
CPUの全体構成:CPUコア部(1)
CPUの全体構成:CPUコア部(2)
CPUの全体構成:プログラムカウンター
CPUの全体構成:汎用レジスター
CPUの全体構成:スタックとスタックポインター
割り込み処理
割り込み処理:割り込みの種類
割り込み処理:マスカブル割り込み
割り込み処理:ノンマスカブル割り込み