割り込み処理:マスカブル割り込み

これは、「マスカブル割り込み」を説明した図です。
マスカブル割り込み

マスカブルとはマスク(目隠し)することができる意味ですが、ここでの意味は「禁止」ということです。従って、マスカブル割り込み(Maskable Interrupt)は、禁止することができる割り込みのことです。

割り込み要求信号が発生した場合、CPUが割り込み許可(可能)に設定されていれば、割り込み処理を行うことができますが、割り込み禁止に設定されていれば、割り込み要求信号は無視され、割り込み処理は行われません。無視された割り込み要求信号はなくなってしまうわけではなく、後に割り込み許可に変更されて割り込み処理が行われるか、プログラムでキャンセルされるまでは保持します。

このように、割り込み処理を許可、禁止が自由に選択できる割り込みがマスカブル割り込みです。通常、この設定はプログラムで行います。
CPUが割り込み要求信号を受け付け、割り込み処理の動作に移行するため割り込み制御回路が使用されます。

第4章 東芝マイコン コア例 (TLCS-870/C1)

CPUの全体構成
CPUの全体構成:CPUコア部(1)
CPUの全体構成:CPUコア部(2)
CPUの全体構成:プログラムカウンター
CPUの全体構成:汎用レジスター
CPUの全体構成:PSW(フラグ)
CPUの全体構成:スタックとスタックポインター
割り込み処理
割り込み処理:割り込みの種類
割り込み処理:ノンマスカブル割り込み