CPUの全体構成:スタックとスタックポインター

これは、「割り込みの発生」を説明した図です。
割り込みの発生

スタック(Stack)は割り込み要求が発生した場合、割り込みが発生する直前まで実行していたプログラムのフラグやPCの値を一時的に退避する場所として使われます。割り込み処理終了後、スタックに退避させていたフラグなどの情報は元に戻され、中断していたプログラムの続きが実行されます。

これは、「FILO方式(First-in Last-out)」を説明した図です。
FILO方式(First-in Last-out)

スタックポインターとはスタックを管理するポインターであり、PC、フラグの退避先の番地を示します。スタックへ出し入れするデータは、先に格納したデータを後から取り出すFILO(First-in Last-out)方式を使用して管理します。

このスタックにデータを格納することをプッシュ(Push)読み出すことをポップ(Pop)といい、プッシュされることでスタックポインターが進み、ポップによってスタックポインターは戻ります。

第4章 東芝マイコン コア例 (TLCS-870/C1)

CPUの全体構成
CPUの全体構成:CPUコア部(1)
CPUの全体構成:CPUコア部(2)
CPUの全体構成:プログラムカウンター
CPUの全体構成:汎用レジスター
CPUの全体構成:PSW(フラグ)
割り込み処理
割り込み処理:割り込みの種類
割り込み処理:マスカブル割り込み
割り込み処理:ノンマスカブル割り込み