1-8. 短絡保護機能

短絡保護機能は、電源ラインや負荷が何らかの異常により短絡(ショート)した際に動作を停止して、過大な電流が流れるのを防ぐ機能です。TCKE800/805/812 シリーズでは、ごく短い時間に出力電流が過電流保護時制限電流(ILIM)の1.6倍の電流が流れた場合に短絡と判定し、本機能が動作します。

短絡保護機能
短絡保護波形

短絡保護波形

オフ時間が速いことで後段ICのダメージや破壊を低減することができます

東芝eFuse ICは、高速に動作する短絡保護回路(ファストトリップ機能)を採用しています。

上の図は、シミュレートされた Fast trip 機能の動作波形(※)を示しています。
シミュレーション結果では、短絡が発生してから 150 ns(typ.)で電流がゼロ近くまで抑制されていることがわかります。

※実際の回路では、配線等の寄生抵抗・容量の影響を受け、動作波形が異なる場合があります。

eFuse ICの基礎

1-1. 半導体ヒューズ eFuse ICとは
1-2. 半導体ヒューズ eFuse ICのメリット (1)
1-3. 半導体ヒューズ eFuse ICのメリット (2)
1-4. 半導体ヒューズ eFuse ICのメリット (3)
1-5. 従来ヒューズとeFuse ICとの比較
1-6. 半導体ヒューズが使われるアプリケーション例
1-7. 過電流保護機能 (OCP: OverCurrent Protection)
1-9. 過電圧保護機能 (過電圧クランプ)
1-10. スルーレートコントロール (ラッシュ電流の抑制)

関連情報