1-5. 従来ヒューズとeFuse ICとの比較

eFuse ICだけが高速に電流経路を遮断し、大電流を流さない

短絡保護動作結果

 

eFuse IC

(TCKE812NL)

ポリヒューズ

チップヒューズ

定格電流

3 A (設定)

3.1 A (定格)

3 A (定格)

遮断時間

2 μs

2.9 S

7 μs

保護動作確認

短絡保護動作結果

短絡保護動作結果

短絡保護動作結果

ポリヒューズ、チップヒューズは瞬間的に70 A以上の大電流を確認、チップヒューズは破壊

eFuse ICと従来ヒューズ(ポリヒューズ、チップヒューズ)にて、短絡保護性能を比較した結果が上の図になります。

出力をGNDへ短絡させた場合に、どのくらいの時間で出力電流がオフするかを確認しています。
(比較のためにeFuse ICの過電流設定、ポリヒューズ、チップヒューズの定格を3A付近で統一しています。)

結果、左側のeFuse ICでは電流遮断時間は約2μsに対して、真ん中の図のポリヒューズでは約3秒、右の図のチップヒューズでは約7μsとなりました。

ピーク電流に関しても、eFuse ICは35A程度に抑えています。
一方、従来ヒューズは、測定のレンジに収まらず、70A以上の大きな電流が流れました。

eFuse ICの基礎

1-1. 半導体ヒューズ eFuse ICとは
1-2. 半導体ヒューズ eFuse ICのメリット (1)
1-3. 半導体ヒューズ eFuse ICのメリット (2)
1-4. 半導体ヒューズ eFuse ICのメリット (3)
1-6. 半導体ヒューズが使われるアプリケーション例
1-7. 過電流保護機能 (OCP: OverCurrent Protection)
1-8. 短絡保護機能
1-9. 過電圧保護機能 (過電圧クランプ)
1-10. スルーレートコントロール (ラッシュ電流の抑制)

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