論理回路:排他的論理和(XOR)回路

これは、「排他的論理和(XOR)回路」を説明した図です。
排他的論理和(XOR)回路

これまで説明してきた基本論理回路を組み合わせることで、特定の機能を持つ回路を構成することができます。

ここではデータの不一致を調べる比較器や加算器などに利用されるXOR(※)回路について説明します。

図のスイッチは、押された状態を「ON」、引っ張られた状態を「OFF」と定義します。

Aスイッチは、「ON」のとき上側の回路を接続し、下側の回路を切ります。「OFF」のときは、この逆になります。Bスイッチは、「ON」のとき上側の回路を切り、下側の回路を接続します。「OFF」のときは、この逆になります。

このA、Bのスイッチを図のように組み合わせると、A、B両方が「ON」の場合も、両方が「OFF」の場合も電流が流れず電球は点灯しません。Aが「ON」、Bが「OFF」のように、AとBが一致しない場合にのみ回路がつながり電球が点く仕組みです。

真理値表でお分かりのように、AとBのどちらか一方だけに1が入力されると、出力Yは1になります。回路図は、右図のようにMIL記号で表現できます。

※Exclusive ORの略

第1章 デジタル回路の基礎

デジタル値
デジタル値:2進数と10進数
デジタル値:2進データの単位
デジタル値:データの表記法
デジタル値:データの変換方法
論理回路
論理回路:論理積(AND)回路
論理回路:論理和(OR)回路
論理回路:否定(NOT)回路
論理回路:3ステートバッファー(1)
論理回路:3ステートバッファー(2)
論理回路:論理回路の応用例
論理回路:RSフリップフロップ回路