2-2. NVIC(Nested Vectored Interrupt Controller)

NVIC(Nested Vectored Interrupt Controller)ブロックについて説明します。

NVICブロックは、メインコアで実行中の計算処理 を中断し、優先的に行いたい処理に切り替える制御を行います。システム例外発生および割り込みをサポートする機能です。例外処理中に、優先度の高い例外割り込み要求が発生すると、

    1) 処理中の例外を中断する
    2) 優先度の高い例外処理を開始する
    3) 優先度の高い例外処理を完了する
    4) 中断した例外処理を再開する

といった
例外割り込みの処理を入れ子(ネスト)する制御を可能にしています。
この他、オペレーティングシステム(OS)がタスク管理を行うためのハードウェア・タイマーであるSysTickTimerと、デバッグ制御の機能も含ん でいます。

NVIC(Nested Vectored Interrupt Controller)

第2章 Arm® Cortex®-M3

2-1. ハードウェア構成
2-3. メインコア
2-4. レジスター構成
2-5. レジスターの役割
2-6. PC, LR
2-7. スタックポインター
2-8. スタックポインターへのPUSH/POP
2-9. 特殊レジスター
2-10-1. 動作モードとスタックポインター(1)
2-10-2. 動作モードとスタックポインター(2)
2-11. 例外(リセット,割り込み,フォールト,システムコール)
2-12. NVICの役割
2-13. NVICによるテールチェーン制御
2-14. メモリーマップ
2-15. Arm® Cortex®-M3仕様のメモリーマップ
2-16. TX03シリーズTMPM330実装例のメモリーマップ
2-17-1. ベクターテーブル(1)
2-17-2. ベクターテーブル(2)
2-18-1. ビットバンド領域とビットバンドエイリアス領域(1)
2-18-2. ビットバンド領域とビットバンドエイリアス領域(2)

※ArmおよびCortexはArm Limited(またはその子会社)のUSまたはその他の国における登録商標です。