「第2章 ダイオード」のPDFダウンロード (PDF:1.1MB)
可変容量ダイオードは空乏層の容量特性を活用した製品です。空乏層は電圧を逆方向に掛けた場合にダイオードのpn接合に発生し、逆電圧に比例して厚みが変化します。
このため印加される逆電圧が増加すると、あたかもコンデンサーの2枚の電極の間隔が広がったようになりますので容量が小さくなり、反対に逆電圧が低いと容量は大きくなります。
チューナーなどの同調回路に用いられます。この容量の変化により周波数特性を変化させるため、通常のダイオードに比べ大きい容量変化比が要求されます。
可変容量ダイオードの重要な特性は、他のダイオードのように順電圧VF、スイッチング特性などでは無く容量特性とその容量の変化量(電圧に対する依存性)となります。