1-7. パワーダウンプロテクション機能の応用事例(パーシャルパワーダウン)

パワーダウンプロテクション機能の応用事例(パーシャルパワーダウン)

パワーダウンプロテクション機能を持つ製品を使うと、パーシャルパワーダウンが可能

2つの電源(VCC1,VCC2)が存在するシステムにおいて、消費電力を下げる為にVCC1のシステムを立ち下げる場合(パーシャルパワーダウン)があります。例えばVCC1に74VHCシリーズを使用した場合、出力端子側には、意図的ではない寄生ダイオードがあるため、VCC2>VCC1の条件が成立すると、VCC1のシステムの出力-電源間のダイオードがオンして大電流を流し素子を破壊することがあります。この場合、入力に加え出力の寄生ダイオードが無い製品(例:74VHCTシリーズ、74LCXシリーズ、74VCXシリーズ)に置き換えることで、破壊を防ぐことが出来ます。これらの製品はパワーダウンプロテクション機能を持っていると言えます。

CMOSロジックIC 使用上の注意

1-1. 未使用入力端子の処理について
1-2. 入力信号の立ち上がり時間、立ち下がり時間の規定について
1-3. 出力端子の短絡・出力衝突について
1-4. CMOS出力端子への負荷容量接続について
1-5. 消費電流、消費電力の計算方法
1-6. 入力トレラント機能を活用した電圧レベル変換
1-8. 各シリーズの入力トレラント機能/出力パワーダウンプロテクション機能一覧
1-9. 注意すべきノイズ
1-9-1. スイッチングノイズの対策
1-9-2. 反射ノイズの対策
1-9-3. クロストークの対策
1-10. ハザードの対策
1-11. メタステーブル対策
1-12. ラッチアップ対策
1-13. ESD対策

製品ページ

関連情報