未使用の入力は一般的に電源、またはGNDに接続してください。
ただし、245などの双方向バスバッファーのように出力になる可能性のある端子 (バス端子など) に関しては、プルアップ抵抗・プルダウン抵抗を介して接続してください。不要な電流が流れることを避けるため、バッファーの両端は同じ電位にプルアップ、又はプルダウンすることを推奨します。但し、TC74VCXHxxxなどでバスホールド機能のある端子はオープンで使用ください。
一般的なCMOSロジックICでも、電源オン時の寄生容量に対する充電ラッシュ電流 (数mA程度) が問題になる場合、デバイスの破壊などに対する機器の信頼性向上が必要な場合などに入力端をプルアップ抵抗・プルダウン抵抗を介して電源やGNDに接続することは問題ありません。
CMOSの入力インピーダンスは非常に高く、オープンのままで使用すると周囲の電界の影響を受け意図しない値が出力されることがあります。また中点電位では貫通電流が流れ、消費電流の増加、場合によっては素子の破壊を招くことがあります。
バスホールド機能のない入力端子でデータシートに特別な記載のない場合は上記処置を実施ください。