CMOS出力端子に大きな負荷容量を接続すると、遅延時間は大きくなります。また、大きな充放電電流が流れノイズの原因や配線の溶断にもつながります。電源遮断時には、出力寄生ダイオードに電流が流れるため大きな負荷容量を直接接続することは避けてください。
信号の遅延、ノイズ除去のために出力端子へコンデンサーを接続する場合、容量が500 pFまでのコンデンサーであれば直接接続してもかまいませんが、500 pF以上の場合には、直接接続することは避けて下図に示すように電流制限抵抗Rを接続してください。出力トレラント機能のある製品は、電源遮断時の電流制限抵抗Rは必要ありません。ただし、負荷容量への充電電流については上述と同じように電流制限抵抗Rの接続を検討してください。
入力端子においても、電源遮断時にはコンデンサーに充電された電荷の放電電流が入力端子から電源方向にある内蔵の保護ダイオードに流れるため大きな負荷容量を入力に直接接続することは避けてください。500 pFまでのコンデンサーであれば直接接続してもかまいませんが、500 pF以上の場合には、直接接続することは避けて下図に示すように電流制限抵抗Rsを接続してください。