フォトカプラーの経年変化

フォトカプラーの経年変化推定
LEDの光出力は発光時間とともに低下します。フォトカプラーは、受光素子に比べLEDの経時変化が支配的であるため、使用されているLEDの推定経時変化データを用いて経年変化を推定します。回路設計を行う際は、使用するセットでの使用環境やLEDのトータル発光時間からLEDの光出力変化を算出し、順電流(IF)の初期値に反映させます。

※LEDのトータル発光時間は、例えば、Duty(発光と消光の比)が50%で稼動時間が1,000時間の場合は、500時間と算出します。

GaAs LEDの光出力の経時変化データの例
GaAs LEDの光出力の経時変化データの例

左図はLEDの光出力の経時変化データを示します。
右図はLEDの光出力が、ある故障判定基準以下となる時間を示しています。
例えば左図のA点と右図のB点は同じ条件 (IF=50mA、Ta=40℃、8000h) での変化を示しています。

第5章 光半導体(アイソレーター/ソリッドステートリレー(SSR))

光半導体の種類
LEDの発光原理
LEDの発光波長
フォトカプラーとは
フォトカプラーはなぜ必要か
フォトカプラーの種類と機能
パッケージと安全規格
フォトカプラーの内部構造
主な安全規格
フォトカプラーの特性 変換効率
フォトカプラーの特性 トリガーLED電流
フォトカプラーの使い方
フォトカプラーの使い方 入力電流
フォトカプラーの使い方 出力電流
フォトカプラーの使い方 出力側抵抗RL
フォトカプラーの使い方 確認

関連情報