3-12. MOSFET:ドレイン電流と許容損失

MOSFETの代表的な最大定格である許容損失とドレイン電流は、下記のようにして算出されています。
(一部製品で電流の異なる表現を採用している場合があります)
許容損失は、定常熱抵抗とチャネル温度を用います。ドレイン電流は、算出された許容損失とオン抵 抗よりオームの法則を用い算出します。

PD:許容損失
⇒ 指定の温度条件でデバイスが許容できる電力損失(許容電力)

許容損失

ID:ドレイン電流
⇒ DC定格、順方向に直流で流せる電流値
(常温で定義される)

ドレイン電流

IDP:パルスドレイン電流
⇒ 指定されたパルス幅のドレイン電流値、一般的にDC値の4倍程度
一部保証していない製品もあります

パルスドレイン電流

第3章 トランジスター

3-1. トランジスターの種類
3-2. バイポーラートランジスター
3-3. 抵抗内蔵型トランジスター
3-4. JFET
3-5. MOSFET
3-6. BJTとMOSFETの動作
3-7. MOSFETの構造と動作
3-8. MOSFET:RDS(ON)の決定要因
3-9. MOSFET:低RDS(ON)
3-10. Super Junction MOSFET
3-11. MOSFETの構造別特長
3-13. MOSFET:アバランシェ耐量
3-14. MOSFET:容量特性
3-15. MOSFET:安全動作領域(SOA)
3-16. IGBT
3-17. IGBTの動作
3-18. IGBT:縦方向デザインの進化
3-19. RC-IGBT/IEGTとは
3-20. IGBTの応用機器
3-21. IGBTとMOSFETの比較
3-22. 各トランジスターの比較まとめ
3-23. MOSFET:最大定格
3-24. MOSFET:電気的特性
3-25. MOSFET:容量・スイッチング特性
3-26. MOSFET:ボディーダイオード

関連情報